元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。

ブラックPTA改革に挑み、旧役員とママカーストと戦った元銀座のママと元小学校教師の記録です。

人とシステムとPTA

PTA問題を考えるとき

私は大きく二つの論点に分けられると考えています。

それは、人とシステムです。

 

人とPTA

まず、人です。

何度も書きましたが、公立学校は究極の格差組織です。

blackpta.hatenablog.com

会社組織やボランティア団体は

年収や学力、思考が近い人たちが集まって構成されています。

しかし、公立学校は

年収も思考も職業も、地域によっては人種も多種多様です。

 

公立学校の教師はその多種多様な人達に

できるだけ均一に学習をいうサービスを提供します。

 

しかし、この「均一」=「平等」には大きな落とし穴があります。

当たり前ですが、世界に同じ人は二人といません。

得意な事も、苦手な事も100人いれば100人違います。

ですが、集団授業を行う公立学校では

「平均」という都合のよい言葉を使って

まったくできない子と、ずば抜けてできる子は無視して

授業が進められます。

 

誤解を恐れずに言えば

「平等」とは「同等」ではありません。

同じ給食の量でも多いと感じる子もいれば、少ないと感じる子もいます。

つまり、「平等」とは「違いを認める」ことです。

togetter.com

PTAも同じです。

仕事や介護、育児や病気など様々な理由で

PTAが負担に感じる人もいれば

PTA活動に大きな意義を感じる人もいます。

 

PTAに関して一番大きな問題は

この差を無視して、「平等」と言う名の元に活動を強制している

ことに尽きると感じています。

 

システムとPTA

つぎにシステムの問題です。

大規模な学校になれば

数百人の児童・生徒を抱えており

単純に計算しても、それ以上の保護者がPTAに関わることになります。

 

数百人規模の組織を運営するのは

会社組織を運営するプロでも大変なことです。

 

それが、究極の格差組織で

金銭的メリットのないボランティア団体であれば

どんなマネジメントのプロでも、スムーズに運営するのは至難の業だと思います。

それを、ほぼ素人同然の保護者たちが行う訳ですから

上手くいくはずがありません。

 

これらの事を踏まえた上で

私は「入退会の自由」と「組織の最小化」がPTA改革には不可欠だと思っています。

 

あなたの理想のPTAは、どんなかたちですか?

5/18(土)PTAフォーラム 開催

5/18(土)にPTAフォーラムが開催されます。

私は当日仕事なので、第二部からの参加になりますが

PTA改革に特化したイベントは非常に珍しいので

お時間あればぜひ!

forumpta2019.peatix.com

www.asahi.com

 

もしかしたら噂の元PTA会長も参加するかも…?w

blackpta.hatenablog.com

変わったこと。変わらないこと。

PTAを退会してから3年目の春です。

変わったこと。変わらないこと。色々ありました。

 

まず、個人情報の管理について規約が追加され

学校から情報提供を受けるのではなく

PTAが作成することになりました。

個人情報保護法の観点で見れば

当たり前の話なのですが、大きな一歩だと思います。

 

しかし一方で、相変わらず入退会に関する名言はなく

役員を辞退するためには公開処刑(できない理由を開示)される

などの悪習は残ったままです。

 

今日、学級懇談会に校長先生や担任の話を聴きに行ったのですが

改めて気が付いた事があります。

 

PTAを変えるのは、世の中を変えるくらいの力が必要なのかも知れない

という事です。

 

開始時間を過ぎても、半分も着席せず

校長先生の話の最中も、平気な顔でおしゃべりする(ひそひそではない)

など、基本的な生活習慣が整っていない大人が

今の日本にはたくさん存在します。

 

家庭状況と生活習慣は密接に関係しています。

生活や仕事の過度な負担、経済状況など

大人が安定しないと、当然子供も安定しません。

問題行動を起こしてしまう子供の大半は

家庭でトラブルを抱えています。

 

もちろん、トラブルのない家庭などありません。

しかし、母親たちの満たされない気持ちが

PTAのゆがみの元凶な気がしてならないのです。

 

PTAを正常化させるには、国レベルでトップダウンで大枠を変えるか

社会的弱者をサポートし、親達の心のゆがみを解すしか

ないのではないか?

 

PTAと距離をとるようになったいま、そんな風に感じています。

変わったこと。変わらないこと。

PTAを退会してから3年目の春です。

変わったこと。変わらないこと。色々ありました。

 

まず、個人情報の管理について規約が追加され

学校から情報提供を受けるのではなく

PTAが作成することになりました。

個人情報保護法の観点で見れば

当たり前の話なのですが、大きな一歩だと思います。

 

しかし一方で、相変わらず入退会に関する名言はなく

役員を辞退するためには公開処刑(できない理由を開示)される

などの悪習は残ったままです。

 

今日、学級懇談会に校長先生や担任の話を聴きに行ったのですが

改めて気が付いた事があります。

 

PTAを変えるのは、世の中を変えるくらいの力が必要なのかも知れない

という事です。

 

開始時間を過ぎても、半分も着席せず

校長先生の話の最中も、平気な顔でおしゃべりする(ひそひそではない)

など、基本的な生活習慣が整っていない大人が

今の日本にはたくさん存在します。

 

家庭状況と生活習慣は密接に関係しています。

生活や仕事の過度な負担、経済状況など

大人が安定しないと、当然子供も安定しません。

問題行動を起こしてしまう子供の大半は

家庭でトラブルを抱えています。

 

もちろん、トラブルのない家庭などありません。

しかし、母親たちの満たされない気持ちが

PTAのゆがみの元凶な気がしてならないのです。

 

PTAを正常化させるには、国レベルでトップダウンで大枠を変えるか

社会的弱者をサポートし、親達の心のゆがみを解すしか

ないのではないか?

 

PTAと距離をとるようになったいま、そんな風に感じています。

我慢せずにそこから脱獄し自由を手にするために

先日こんなイベントに行ってきました。

 

 

f:id:BLACKPTA:20190218080728j:plain

 

発端は宇野氏に対する

キンコン梶原氏(カジサック)の対応の問題だったのですが

 

「村社会(会社や組織、空気)の同調圧力から自分をどう守るか?」

 

という、PTAで自分が体験したものに

そのまま通じる内容でした。

 

「空気が悪くなるから我慢しろ」

「村(PTA)のルールに従え」

「村(PTA)から逃げ出すのは無責任」

 

まさに私がPTA時代に言われ続けた言葉でした。

 

結論としては「村の外に居場所を作って逃げる」

これも私と同じ結論でした。

 

村(組織)のルールにこだわる人達は

そこにしか居場所のない人達です。

 

以前、こんなニュースを目にしました。

natgeo.nikkeibp.co.jp

 

インドにある孤島で暮らす「 接触部族」の人たちが

島外から訪れた宣教師を殺害した事件です。

 

彼らは孤島でしか生きていけない人達です。

そして、それを変えられる事を望んでいません。

だから、変化を持ち込む部外者を徹底的に排除します。

孤島の呪縛から逃れるためには、自ら脱出するしかありません。

 

私は、日本の多くのPTAも同じだと感じます。

 

当初、私は保護者のPTAに対する不平不満を聞いて

彼らは変わることを望んでいると思っていました。

そこで、様々な提案と意見を元に改革案を作成しました。

しかし、多くの保護者は判断すらしませんでした。

 

blackpta.hatenablog.com

 

そして、最後の砦として

PTAという孤島から脱出する橋を掛けました。

しかし、その橋を渡るものすら現れませんでした。

 

なぜか?

彼らはそこでしか生きていけないと「洗脳」されているからです。

 

DVの被害者と同じように、

圧倒的な圧力で抵抗する事も、逃げる事もできず、じっと我慢しているだけです。

そして、厄介な事に日本では「我慢」が美徳とされているため

その行為すら正当化されてしまっているのが現状です。

 

では、どうするか?

村を変えることは、彼らの文化を否定する事になり

私がPTA改革で体験したように、猛烈な反発を招く事になりかねません。

であれば「逃げる」という選択をする事で

相手の文化を否定せず、自分も守る事ができるのではないか?

そう思うのです。

 

孤独が怖いのは、そこにしか居場所が無いからです。

無いなら作ればいいのです。

私には「職場」や「ネット」に居場所があります。

娘にも「塾」や「習い事」など、学校以外の居場所があります。

 

専業などで家庭に籠ってしまうと

どうしても学校と家庭以外の居場所を見失いがちです。

でも、世界は広い。アナタの居場所が必ずあります。

 

『我慢せずにそこから脱獄し自由を手にするために』

アナタなら何をしますか?

PTAをやめたら人生変わったwww

…までは言い過ぎですが(^^;

PTAを退会して2年目の冬が訪れようとしています。

 

PTA会員の時に呪いのように言われていた

 

「PTAを退会すると子供がいじめられる」

「PTAを退会すると学校に迷惑がかかる」

「PTAを退会するとPTAが潰れる」

 

一切ありません(笑)

PTAを退会して2年目になって確信したのは

「PTA退会の呪いはイメージ商法に過ぎない」という事です。

 

呪いその1~「PTAを退会するといじめられる」

娘の性格やクラスメイトに恵まれた事、先生方の配慮など

もちろん外的な要因が一番大きいのですが

 

まず、忘れてはいけないのは

「どんな理由があっても『いじめ』は許されない」という事です。

いじめが発生すれば、理由は関係なく『いじめた方』の過失です。

 

私は(悪意ある)暴行や窃盗などの犯罪行為が発生したら

迷わず警察に介入してもらいます。

それは、自分が教師をしていて

「教師の仲介だけで、いじめを根本的に解決することは不可能である」

身を持って知っているからです。

 

問題行動を起こしてしまう子は、家庭でさまざまな問題を抱えていて

ドラマのように、教師が家庭に介入して改善する事は現実問題として不可能です。

 

家庭が安定しなければ、結局いじめなどの行為を繰り返してしまうので

一時的に教師が仲介しても、焼け石に水なのです。

 

だからこそ、いじめられないように生きるのではなく

いじめを行う子や家庭には、毅然とした態度で対応する。

これが最も大切であると考えています。

※いじめを行う人はPTAなど関係なく、適当な理由をつけていじめるので…

 

 

呪いその2~「PTAを退会すると学校に迷惑がかかる」

 

PTA執行役員を実際に経験して、PTAが行う活動の全てを1年間見た上で

元教師の私が出した結論。

それは「PTAが無くても学校は困らない」でした。

 

その結論に達したからこそ、PTAを退会しました。

その変わりに、学校が募集するボランティア活動には

仕事の都合がつく限り参加するようにしました。

プール清掃と遠足の交通誘導に参加しましたが

「(PTA活動は)学校のため!子供のため!」と声高に叫んでいた人は

一人も参加していませんでした。

 

つまり、PTA活動に参加しているのは、学校のためでも、子供のためでもなく

「周囲の目を気にしているだけ」という事がよく解りました。

 

呪いその3~「PTAを退会するとPTAが潰れる」

残念ながら、まだ潰れていません(笑)

むしろ潰れた方が喜ぶ人が多いと思うのですがw

 

 

以上の事から、改めて解かるように

「PTA退会の呪いはイメージ商法に過ぎない」という事です。

 

重要なのは「周囲の声に惑わされない」。これだけです。

私と意見が違う人がいるのは当たり前。

PTAが必要という人に、退会しろと言うつもりは毛頭ありません。

『心配』という名の「PTAに都合のよい呪い」に振り回されなければ

不毛な愚痴に悩まされる時間や

”例年”という言葉だけで続く謎の活動の時間を

「学校のため、子供のため」に使えます。

 

全てはアナタの心が決める事です。

アナタは誰のためにPTAを続けているのですか?