元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。

ブラックPTA改革に挑み、旧役員とママカーストと戦った元銀座のママと元小学校教師の記録です。

第1の壁 「任意周知(入退会自由)の壁」

PTA改革を考えたときに

真っ先にしなければならないこと

それは「任意周知(入退会の自由)」でした。

 

昨年の菊池桃子さんの「PTAは負担発言」で

メディアでは、PTAに関する話題が盛んに取り上げられ

任意周知に関しても好意的な意見が大半を占めていました。

 

この波に乗れば、反対も少ないのではないか?

しかし、現実は甘くありませんでした。

 

「任意周知(入退会を自由)にしたら

退会者が出て会が潰れる!」

 

想像を絶するバッシングが吹き荒れ

退会者を阻害する法令遵守完全無視の

悪魔のような提案が大量に押し寄せました。

 

「退会者をPTA主催の学校行事に参加させない」

※差別行為。児童福祉的にNG

「(学校経由で支給される)PTAからのプレゼントをあげない」

※差別行為。児童福祉的にNG

「罰則として別のボランティアをさせる」

※強要・脅迫行為

 

まず、本部という立場から

1年間PTA活動を観察した結論から言うと

「PTAが無くても子供も教師も全く困らない」

ということです。

 

PTAが無くなって困るのは、学校の管理職(校長と教頭)だけです。

学校のお手伝いが必要であれば

学校が直接ボランティアを募集すればいいだけなのです。

PTAの保護者が

本当に「子供のため」と思って活動しているのであれば

PTAなど無くても参加するはずです。

 

ではなぜ、学校はPTAに依頼するのか?

PTA活動は「子供のため」ではなく「学校管理職の負担軽減のため」であり

PTAという集団の中では

保護者は、地域の噂や人間関係という鎖で繋がれているため

NOと言えないことを知っているからです。

 

そして、保護者も強制加入させられている苦しみから

「私達がこんな苦しい思いをしているのに、逃げるなんてズルい!」

というねじ曲がった嫉妬で互いの足を引っ張りあう

恐ろしい状況が続いているのです。

 

学校組織でもない団体に勝手に入会させられ

退会する自由も与えられない

これが法令遵守の観点から見ても違法であることは明確で

文部科学省でも「PTAが任意団体であることの周知」を呼び掛けています。

 

つまり「全国すべてのPTA会員には入退会の自由がある」のです。