第3の壁「組織の再編成の壁」
本校には「運営委員会」と呼ばれる
執行部と各部の部長・副部長が集まる定例会議があります。
そこで、任意周知(入退会の自由)について話題が出たとき
「このままのシステムだと、自分は退会すると思う人いますか?」
と聞くと、なんと半数近い役員が挙手したのです。
つまり、「PTAはキツイ」というイメージだけでなく
実際に運営に携わっている人が辞めたいと思いながら
部長・副部長として運営をしている
悲惨な現状が見えてきました。
入退会の自由を保障するためには
「システムを再構築し、選ばれるPTAにならなければいけない」
ここから本格的な改編案の作成が始まりました。
各部から意見を聞き、話し合いを重ね
執行部有志が毎週末集まり、骨子を作成しました。
- 「できる時に、できることを協力する」
土日や平日夜 など作業時間によって募集をかける。 - 「役員数の削減」
作業内容を見直し、無駄を減らし
部によってあった格差を無くし作業量を平均化する。 - 「役員経験を児童単位⇒世帯単位へ」
活動内容を効率化することで、役員を削減し
1児童1回だった役員経験を、1世帯1回にする。
みんなで休みを削って考えた
ワーキングママも、子育てママも、パパも活動しやすい
理想のPTA案が出来上がりました。
希望を乗せて作成した「PTA改編案」は
結果的にすさまじいバッシングを巻き起こすことになります。
通常、PTAの活動内容は
前年度のPTA役員によって決められます。
手順としては
前年度の役員が翌年の活動内容を企画
↓
翌年度の活動案を全世帯に配布
↓
4月の懇談会で役員決定
↓
4月末の定期総会で活動案を採択、新年度役員が就任
という流れになっていました。
もちろん、私たちもその手順で行うつもりでした。
しかし、今回は組織編制が大きく変わるため
事前に骨子案を配布して意見を聞こうということになりました。
しかし、結果は
「だれの許可を得て、こんなこと決めたんだ!」
蜂の巣をつついたような勢いで
バッシングが執行部に襲い掛かってきました。
しかも反対意見を言ってきたのは
もうPTAにはほとんど関与していない高学年の旧役員や
比較的作業量の少ない部の部員
学校でも有名の筋金入りのクレーマー などなど
普段はPTAに興味のない人たちでした。
そして、彼らのバッシング内容は
改編案の中身ではなく
「私たちが継承したシステムを
私たちに許可もなく勝手に変えようとしている!」
という感情論がほとんどだったのです。
そして、この後半年間
私はこのクレーマー集団のお客様センターとして
昼夜問わずのクレーム対応をすることになります…