集団心理(内部圧力)とPTA
日本でいう「良い子」の基準は
- 友だちがたくさんいる。(信頼ではなく人数)
=「集団であること」 - 先生の指示に従う。(指示の内容は重要ではない)
=「反論しないこと」 - テストで出題者の要求する内容を回答する。
(優劣の判断基準は出題者)
=「同調すること」
つまり、日本における教育とは
「命令する側」と「従う側」という
主従関係のもと成り立っています。
これは、会社や地域
そしてPTAでも例外ではありません。
集団心理と内部圧力
第1段「生理的欲求」:衣食に困らない
↓
第2段「安全欲求」:住まいなどの安全が確保される
↓
第3段「社会的(帰属)欲求」:集団に属して安心する
↓
第4段「尊厳(自尊)欲求」:集団内で地位を得たい。他人から認められたい(=承認欲求)
↓
第5段「自己実現欲求」:(他人に何を言われても)あるべき自分になりたい
↓
第6段「利他行の実践」:ただ他者のために生きる
人間の欲求を段階的に分けたものです。
そして、多くの日本人が
第3段の「社会的(帰属)欲求」で止まっています。
- みんなと違うのは可哀想
- 仲間はずれにされてしまう
- 一人は恥ずかしい
集団から阻害される事を、大人も子供を極端に恐れます。
それはやがて極端な内部圧力を生みだします。
集団と違う人間は許さない。許されない。
今回のPTA改革でも、
賛成派だった人達が、総会の反対派の数に圧倒され
反対に造反するという現象が起こりました。
これは、経済的な状況や学歴には関係しません。
大人でも集団から抜け出せない
精神的に未成熟な人が
現在の日本にはたくさんいるのです。