元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。

ブラックPTA改革に挑み、旧役員とママカーストと戦った元銀座のママと元小学校教師の記録です。

見えない鎖-呪いの言葉とPTA-

私は無宗教ですが

十数年に渡って個人的なお付き合いさせて頂いている

占い師の方がいらっしゃいます。

彼女から占い師が使っている心理的なテクニックについて

教えてもらった事があります。

 

「逃げられないようにするには、不安を煽ればいい。」

 

〇木〇子氏が盛んに「地獄に落ちるよ!」と言っていましたが

あれは同業者から見れば、倫理上許されない反則技で

 業界では非常に評判が悪かったそうです…

 

また、近年発生している凄惨な監禁事件も

外界からの情報を遮断し、恐怖と不安を煽ることで

自ら逃げる意欲を奪います。

 

PTAにも不安を煽る呪いの言葉が溢れています。

「PTAを退会すれば子どもがいじめられる」

「PTAが無くなると子どもに迷惑がかかる」

「PTAに協力しない親は、わがままで自己中心的な人間」

 

私がPTAで役員をしている時も

反対意見の多くは「タラレバ」だらけの

妄想にも近いものばかりでした。

「任意周知にしたらPTAが潰れる」

「PTAの人数が減れば運動会ができない」などなど。

どんなに対案を提示しても

数十年に渡ってPTAに掛けられた呪いは

簡単には消せません。

 

しかも、その不安や呪いは

見えない鎖となり保護者同士を縛り付けています。

誰かが、その鎖を引いてPTAの外に出ようとすれば

「PTA全体が崩壊してしまう」=「なにか悪いことが起きる」

という呪いのもと

みんな全力で引き戻そうとします。

 

まさに、北九州であった監禁事件やオウム真理教のように

逃げたいと思いながらも、不安や呪いに勝てず、

互いを罰しながら、ずるずるとPTAという組織に監禁されている状態です。

 

私はこの呪いを解くため

鎖を断ち切り、一人でPTAの外に出ました。

 

当然、いじめも不都合なことも一切ありません。

(※そもそも、いじめが発生した時点で100%加害者の過失ですし

学校は放置できません。)

また、私はPTA役員を経験して

PTAが無くても(本校に関しては)学校は困らないと確信しています。

ですので、勿論子どもに迷惑がかかることもありません。

 

呪いの言葉を聞かずに

PTAを語れる日が来るのを心から祈っています。

 

 

 

 

さようなら細木数子

さようなら細木数子

 

 

 

女の嫉妬とPTA

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こうして私たちのPTA改革は終わりました。

 

敗北の原因は「女の嫉妬」を甘く見過ぎたことです。

 

反対派からはずっと

「改革案は悪くない。でもお前らには任せられない」

と言われ続けていました。

挙げ句の果てには「案だけ渡せば、私たちが改革してやる」

とまで言われました。

一部の人に負担を押し付け、任意加入すら否定し

自分たちの都合のよい部分だけ改革しようとしている人達に

私たちが寝食を惜しんで作った改革案を、任せられる訳がありません。

 

また、反対派の流布した誹謗中傷の中には

会長のビジュアルのことも含まれていました。

「ネールが派手」

「授業参観にブランドを着て来る」

など、PTA改革とは何の関係もない話ばかりです。

 臨時総会で出された解任要求の内容も

すべて噂話を鵜呑みにした感情的なもので

事実に基づいたものではありませんでした。

 

 

しかし、この元銀座のママは

バカがつくほどお人好しで、義理人情に異常に熱く

PTAの中でいちばん多くの時間を活動に割いていました。

 

彼女が寸暇を惜しんで手伝い、深夜までLineで相談に乗っていた

役員が複数名いました。

しかし、臨時総会では反対派の数に圧倒され何人かが造反しました。

そんな裏切りを目の前で体験し、彼女は人間不信に陥ります。

それなのに、その造反した役員を

家に招き入れて話を聞いてあげるほど

本当にバカがつくほど真っすぐな人です。


しかし、この会長の人間性は女の嫉妬にかき消され

実績や内容を本気で検討されることも無く、最終的には否決されました。

 

改革とは過去の否定でもあります。

時代が変われば常識も変わります。

しかし、時代にあった改革の必要性を

いくら論理的に説いても

嫉妬で塞がれた人の耳には届きません。

 

であれば、一度過去に呪われたPTAは解体し

本当のボランティア団体として

再出発するのが一番望ましい姿ではないかと

今は思っています。

 

 

 

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先生とPTA

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教員は大きく二種類のタイプに分けられます。

  1. 高い教育理念を持って教員を目指す人
  2. 公務員としての安定を求めて就職先として選択した人

そして、現在の学校で生き残るのは「2」タイプの人です。

私が、勤務していた学校の校長も

「金八とかGTOで憧れて来る人は、みんな病んでしまう」

と言っていました。

 

それは何故か?

理由はいくつかあります。

  1. 子どもと触れ合う仕事より、事務仕事の方が圧倒的に多い
  2. 一部保護者から不条理なバッシングを受ける(しかも反論は許されない)
  3. どんなに高い教育理念を持っていても、組織の維持が最重要視される
  4. 給与は勤務年数により算定されるため、どんなに頑張っても評価されない
    ※昇給を望むなら、管理職になるしかない

私が辞めた理由は3でした。

 

ちなみに、教員から民間企業への転職は非常に過酷です。

民間企業にとって教員は

「プライドばっかり高いくせに、資格も経験もない面倒な人間」です。

私も20代に「先生」と呼ばれて、すっかり勘違いしていました。

しかし、「先生」の印籠が使えるのは学校の中だけです。

ある塾では「学校に行けばタダで教えてくれる【先生】なんて、民間企業では何の価値もない」とハッキリ言われました。

 

話しが逸れましたが

つまり、今の学校に残っているのは

  • 高い教育理念と、バッシングや圧力にも負けない強い精神力を持っている教員
  • 文句を言われても気にしない(変わる気もない)公務員としての安定した給与を保持したい教員

のどちらかがほとんどです。(もちろん、それ以外もいらっしゃると思います。)

多くの保護者は、教員は高い正義感を持っていると思っていますが

残念ながら、現在多数を占めているのが、公務員としてのサラリーマン教員です。

 

なので、そのような教員にいくら正義を説いても

「うっせーなー。俺に言われても何もできねーし。」くらいにしか聞いていませんし、上司である管理職に意見する教員など皆無です。

 

保護者が担任にPTAの違法性を訴えても

まったく響かないのは、このような現状が実は関係しているのです。

 

 

 

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管理職とPTA

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皆さんはどんな人が、校長先生や教頭先生になると思いますか?

立派な教育理念のある人?

児童・生徒からの人望のある人?

 

答えは「管理職試験」に合格した人です。

先生を対象にした予備校まであります。

www.kyoueigakuin.com

 

職員室の上座に鎮座されている

校長・教頭(副校長)・主幹教諭は

みんな管理職試験に合格した人です。

 

試験内容は、自治体によって差はあるものの

小論文と面接がメインです。

 

学校教員の人事ピラミッドは少し特殊です。

教員1年目も定年前のベテラン教員も

業務量や責任の差はあるものの

基本的に仕事の内容は同じです。

どんなに頑張っても、給与に反映されることはありません。

(この辺の評価制度がきちんと整っていない事が

現代教育の根本的な問題でもあると考えています。)

 

勤務年数以外で給与を上げたいのであれば

管理職になるしかありません。

 

では、どんな人が管理職になるのか?

それはコネを作るのが上手な人です。

 

管理職試験には、校長の推薦状が不可欠です。

そのため、管理職を目指す教員は校長に媚びを売りまくります。

(※もちろん、志の高い管理職の方もいらっしゃいます)

 

 

学校のモラルは校長によって決まる

極論で言うと「学校のモラル」は校長によって決まります。

なぜなら、学校内で行われる活動の最終決定権は

すべて校長にあるからです。

 

どんなに多くの教員が希望しても、校長がNOなら

絶対に通りません。

会社で言う「社長」が「校長」な訳です。

 

しかし、この校長。

社長と同じように良い人ばかりではありません。

 

前段で申し上げたように

管理職に一番必要な条件は

熱意や正義ではなく「コネ」です。

 

そして、校長が最も重要と考えるコネ

それがPTA(地域の重鎮)なのです。

 

 

 

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それぞれのPTA

以前も書きましたが

公立の小学校というのは

いわば地域社会の縮図です。

 

良い人もいれば悪い人もいます。

健康な人もいれば、病んでいる人もいます。

 

現在の強制加入のPTAは

子どもを人質にして

この多様な人々に

単一のルールを押し付けている状態です。

 

それは子供のためでも、学校のためでもなく

「組織存続」のためです。

 

この多様な現代社会で

すべての人に賛成してもらえるシステムを作ることは

不可能であり、それを強制すれば「独裁」となるでしょう。

 

しかも、今の社会は「多数意見=正義」だと思われています。

また、正しい情報より刺激的な情報の方が拡散されます。

 

この改革で私は

「これらかは個の判断力が重要となる」

と強く感じました。

 

反対意見の無い世界などありません。

どんなに正しい意見であっても、反対意見は出てきます。

それが正常な民主主義です。

 

ただ、反対意見と誹謗中傷は全く別物です。

この線引きが日本人は苦手な気がします。

意見が違う人=敵ではありません。

 

何が言いたいかというと

「100人保護者がいれば、100通りのPTAが存在していい」

という事です。

現在のPTAで問題なのは「強制」である事だけです。

それは、心情やシステムの問題でなく

「法」の問題です。

 

違法状態の組織で、保護者が互いをなじり合う姿を

子どもたちに見せたいですか?

 

もっと肩の力を抜いて、組織ではなく個人の目線で

PTAを考えてみませんか?

 

 

 

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任意周知の向こう側

PTAの任意周知(入退会の自由)を考えるとき

まず懸念されるのが

「任意周知すれば、大量に退会者が出てしまう」

ことです。

 

私たちが目指した

①入会手続きの整備(任意周知)

②会費の現金回収(学校集金の廃止)

③組織改革(役員間の格差是正

は臨時総会で、②のみ可決され

①と③は否決されました。

blackpta.hatenablog.com

 

しかし、PTAが任意団体であることに

変わりはありません。

 

そこで私たちは最後の賭けにでます。

臨時総会の結果を知らせる手紙に

以下の文章を添えて配布しました。

 

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本当に入退会を周知すれば

退会者が多数発生するのか?

 

1週間経った結果は

 

 

 

ゼロです。

 

 

 

はい。0です(笑)

 

あんなにPTAに文句を言っていたのに、

実際に退会の手続きを申し込んで来た人は0だったのです。

 

正直に言うと、私はこの結果を予想していました。

今回の改革で、いまの多くの日本人が

「文句は言うが、行動する勇気が無い」

という現実をイヤと言うほど見ていたからです。

 

退会の問合せも個人的にはあったものの

「退会したいが、他の人にバレたくない」という

非常に消極的なものでした。

 

その「いいとこどり」の態度は

「ずるい」と言う理由で反対した人たちと

同じくらい無責任に見えます。

 

「いじめが怖い」という理由も

「学校でいじめがある事実を容認している」と同じです。

 

PTAに入っていないという理由で

子どもにいじめを指示する親は

PTAじゃなくても

「DSを持っていないから」「中学受験をしないから」

など自分の都合でいじめることでしょう。

 

私は娘に、そんな人と友達になって欲しいとは思いませんし

そんな人が中心となる集団にも属して欲しくありません。

どんな理由であれ、いじめが発生した時点で

然るべき対応(警察を含む)を取ります。

 

結論から言うと

日本はまだまだムラ社会で、内部圧力に対応できる

個の力を持った人は少数だという事です。

 

集団の中から抜けて、リスクと向き合い自由を手に入れるか?

集団の中で、一生文句を言いながら生き続けるか?

 

選択するのはアナタ自身です。

運命の臨時総会

2017/1/25(水)

運命の臨時総会が開かれました。

 

会員数 521世帯
出席者 85人
議決行使書 196枚
委任状 227枚
無効 1枚
出席者、議決行使書、委任状の合計509名

 

第1号「平成29年度より新入会希望者は入会申込書の提出をもって
入会の意思を確認し、児童在学期間においては自動更新とする。」

賛成 議決書122枚 出席者10名 合計132票
反対 議決書74枚 出席者67名 合計141票
よって本案は 否決 されました。

 

第2号「平成29年度よりPTA会費を専用封筒による現金集金とする。」
賛成 議決書110枚 出席者32名 合計142票
反対 議決書86枚 出席者45名 合計131票
よって本案は 可決 されました。

 

第3号「平成29年度より改編案に基づく新体制でPTA運営を行う。」
賛成 議決書79枚 出席者5名 合計84票
反対 議決書117枚 出席者77名 合計194票
よって本案は 否決 されました。

 

 

長い闘いが終わった瞬間でした。