クレーマー バトル・ロワイヤル
クレーム対応1st STAGE
「Mission:旧執行部役員に対応せよ」
最初に意見を言って来たのは、旧執行部役員でした。
私たちが就任当初から否定的な態度を示していました。
「PTA会室で飲食をしている!」←子供は教室で給食食べているのに?
「(不要な会議を中止にすると)勝手に活動内容を削減している!」
←話すことないのに?
「(だれも読んでいない会報誌をWeb化すると)紙じゃなきゃダメ!」
←なぜダメかは言わない
それも私たちに直接言うのではなく、
本部の中でいちばん気の弱い役員をターゲットにして愚痴るという
今思えばかわいいものでした。
ただ今年、なぜ役員未経験の1年生のママである
元銀座のママ(ママ多いw)がPTA会長になれたかと言うと
通常、前年度までに決まっているはずの会長候補に誰も立候補せず
執行部も誰も残らなかったという事情がありました。
そのあたりを指摘すると、表面的なクレームは一時的には収束しました。
(もちろん納得はしていませんでしたが…)
クレーム対応2nd STAGE
「Mission:役員経験者に対応せよ」
PTA役員の負担軽減を打ち出すと、今まで役員を経験した保護者から
「来年から楽になるなんてズルい!私たちがバカみたいだ!」
(これは誇張ではなく、役員会や意見交換会で大勢の前で堂々と発言されました…)
とのクレームがきました。
また「1児童1回」を「1世帯1回」に改編する案に対しても
「1世帯1回だと兄弟の多い家庭が得をして、(一人っ子の)うちが損する!」
(これも誇張無し…)との意見が噴出しました。
改革における旧役員との軋轢は、どの組織にも起こることだと思いますが
女性が大半を占めるPTAでは、より露骨で感情的になります。
最近問題になっている「電車内でのマタハラ(妊婦に席を譲らない問題)」も
実は出産育児を経験した女性が
「私も苦労したのだから、お前だけ楽をする事は許さない」
と加害者になっているケースがあり、これと同じ心理状態かと思われます。
この手のクレーム対しては、
今までの役員活動に感謝を示した上で、理解を求めましたが、
これも納得してもらうまでには至りませんでした。
クレーム対応3rd STAGE
「Mission:作業量の少ない(楽な)部の部員に対応せよ」
つぎに襲い掛かってきたのは、作業量の少ない(楽な)部の部員達でした。
彼女らは「自分たちは何も困っていない。変える必要はない。」
と主張し、作業量の多い部が苦労している話をしても
「くじ引きで決まったこと。やれば出来るのだし問題ない。」
と他人事で、聞く耳を持ちません。
活動内容や負担の平等化の話をしても
「くじ引きこそ平等。
くじで決まったのだから仕方ない。(≒運が無かった本人の責任)」
など耳を疑う発言連発でした。
職業柄いろいろなタイプの方とお話して来ましたが
正直、ここまで価値観の違う方
(「自分だけ良ければいい。他人が苦労しても構わない」
と公言して憚らないタイプ)
と出会ったのは初めてでした。
この頃には、HPはほぼ0。
どんなに話しても平行線で
「たけしの挑戦状」でカラオケをやっているような理不尽さに(?)
精も根も尽き果てていました。
しかし、この後
さらに強力で理不尽なボスクレーマー。
そして、最強ラスボス団体が待ち構えていたのです…