世界の中心で「賛成!」と叫ぶ
人間の「拒否」に対するエネルギーは凄まじいです。
とくに子育てを経験された方であれば
魔の2歳児と呼ばれる「イヤイヤ期」を体験しているはずです。
我が娘も予防接種の時には
看護婦さんを含めて3人がかりで押さえつけても
跳ねのけるほどの
強烈なイヤイヤパワーで大暴れしました(笑)
きっと、本能的に「拒否」には凄まじい力があるのでしょう。
以前も紹介しましたが、この拒否の力もあってか
「刺激的なデマ」の拡散力は想像をはるかに超えます。
【フェイクニュースを考える】ことし1月、ある出来事が事実とは異なるニュースとしてネット上で出回り、その拡散力に既存メディアが飲み込まれる事態が起きました。いったん拡散が始まると、その流れを食い止めるのは難しいのか。現場からの報告です。https://t.co/NJSxR1h4oH
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年2月8日
私がPTA改革に取り組んでいる時も
聞こえてくるのは反対派のデマばかりでした。
賛成の声が聞こえたのは、改革が否決された後。
それまでも散々改革に反対を唱えていた女性が
否決後の部会でも、執行部への批判を続けていると
今まで黙って聞いていた他の部員の方が
「改革案は否決された。すべて貴方たちの望む通りになった。
これ以上、執行部を批判する必要など無いでしょ?
これじゃあ、ただのイジメじゃないですか!」
と声を上げてくれたのです。
そして、黙って聞いていた他の部員の方からも
拍手が起こったそうです。
自分たちのしていた事は無駄じゃ無かった。
届けたい人たちには、ちゃんと届いていた。
感謝の気持ちと同時に
もっと早くその声を聞きたかった…
説明会をしても、質問するのは反対の人ばかりで
公の場で賛成を発言してくれる人はいません。
日本人は伝統的に中立を好みます。
賛否の挙手をとっても、半数が手をあげません。
【中立】とは「対立するどちらの側にも味方しないこと。また、特定の思想や立場をとらず中間に立つこと。」であって、判断しないことではありません。
しかし、いまの日本で【中立】は
判断したくない人、または、考えたくない人の隠れ蓑になっています。
ではなぜ、人は中立に逃げるのか?
- そもそも考えることをしていない
- 結果に責任を持ちたくない
もし、あなたが明確な反対の意思が無いのであれば
ぜひ賛成を示してあげてください。
その案を考えるのに、何か月も準備した人達がいます。
ぜひ、一度案に目を通して、拒否の感情が生まれなかったのであれば
賛成してあげてください。
彼らにチャンスを与えてあげてください。
机上の空論であれこれ理想論を言うのは簡単です。
それを、実現できるところまで遂行し
実際に行動に移すには、途方もない時間と行動力が必要なのです。
それを中立や棄権という形で
否定しないでください。
もし、アナタが案に賛成なら
どうか大きな声で「賛成!」と声を上げてください。
立案者は批判や拒否の嵐の中で
じっと耐えています。
彼らの耳に届くほどの大きな声で
「賛成!」と言ってあげてください。
それだけで、どんな嵐でも耐える事ができます。
「賛成!」の花吹雪が吹き荒れる日本になりますように。