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元銀座のママと元小学校教師がPTA会長になって、ブラックPTAの改革に挑んでみた。

ブラックPTA改革に挑み、旧役員とママカーストと戦った元銀座のママと元小学校教師の記録です。

学校とデジタル格差と ときどきPTA

先日、こんなニュースが話題になっていました。

headlines.yahoo.co.jp

 

いまどきFAX?と驚かれた方も多いと思いますが

全国の公立学校のIT環境は10数年前で止まっています。

 

私は縁あって、公立学校のIT教育サポートを1年ほど行った事があります。

その市は、他の自治体よりIT教育に積極的でしたが

パソコンは十数年前に購入した、CRTディスプレイのWindows XP

現役で使われており、「一太郎」「三四郎」「花子」が

未だに活躍している学校も多くありました。

 

その反面、実は先生たちはIT学習にそんなに積極的ではありません。

なぜなら、多くの教師は「知らない」「できない」と言う事が怖いのです。

 

教師は学校と言う場所が、世間から隔離された

ディストピアのような存在であることを認識しており

自分たちが民間では生きていけない事も

心の奥では気が付いています。

 

しかし、教師の威厳を守るため

すべてを熟知しているかのように振舞うことを要求されます。

そのため、彼らは自分が苦手な事や知らない事は

「自分には必要ない」と拒否するのです。

 

とくにITに関しては

子供たちの方が圧倒的に詳しく

子供たちにバカにされたくない。威厳を守りたいという思いから

ますますITから遠ざかるという悪循環が続いています。

 

それに加え、ITに熱心な若手教師が居ても

ITが苦手なベテラン教師が一人いるだけで

「オレ(私)にはITは分からない。だからアナログにしろ。」

とできない上司が基準となり、アナログな作業システムが

構築されてしまう現実があります。

 

PTAにも同じようにデジタル格差があり

私が広報誌をWeb化した時も

家にパソコンが無い人への差別を盛んに批難されました。

そこで「パソコンが使えない人には印刷して紙で渡します。」

とお知らせしましたが、結局1件の問い合わせも来ませんでした。

 

ここで問題なのは、実質的なデジタル格差ではなく

精神的なデジタル格差です。

 

ITに苦手意識を持っている人は

「パソコンやネットが苦手であること」に

必要以上に卑屈になっています。

そのため直接自分には関係ないはずの

「名簿のデータ化」というキーワードを聞いただけで

「自分が知らない事を勝手にしている」

という被害妄想を抱いて、拒否反応を示してしまうのです。

 

改革に反対する人の中には

このようなIT恐怖症の人も多く含まれていました。

 

 

 

デジタルデバイドとは何か―コンセンサス・コミュニティをめざして

デジタルデバイドとは何か―コンセンサス・コミュニティをめざして

 

 

クレーマー バトル・ロワイヤル3 FINAL(2)

暴走する使命感

教育委員会のお墨付きをもらい

団体Zはますます活動に没頭します。

 

しかし、教育現場の経験者もおらず

集団をまとめる運営のプロでもありません。

「子どもに怪我をさせて、文句を言われたくない」

という不安から、保護者たちに過剰な協力を要求します。

 

・見守りの保護者の人数が過剰。

・事前準備に何度も呼ばれる。

 

など、不明瞭な運営が目立ち、内部から不満が出るようになってきました。

 

そんな時、ある噂話が聞こえてきます。

「新 執行部が団体Zを潰そうとしている」

ボスクレーマーXのデマでした。

 

彼女たちは団体Zを守るために行動を開始します。

「団体Zの役員を倍に増やして欲しい」

人数が増えれば、団体Z内部の不満も減ると考えてのことでした。
(実際は真逆なのですが…)

 

そもそもPTAは全体への奉仕の為の組織であって

一部の条件付きの児童(全体の15%)にのみサービスを提供する

団体Zとは主旨が異なります。

 

現在の役員永年免除も

他の部の役職に比べれば破格の待遇です。

 

当然、承認する事はできず

その要求を退けます。

 

すると彼女たちは

「自分たちの了承なく改革案を作った」

と様々な場面(意見交換会×2回、役員全体会、説明会×4回、臨時総会)で

PTA改革に反対を表明する行為を始めたのです。

 

最後には署名活動まで行い

会長の解任要求を提出します。

(もちろん団体Zの増員の要求と一緒に)

 

私は教育委員会に出向き、このボランティア担当者の方に

団体Zが運営に苦しんでいることをお話ししました。

 

「ボランティア頼みの今のシステムに限界が来ているのは理解している…

私が目標として掲げたものが、ボランティアの方の負担となり

このような結果になってしまい本当に申し訳ない…」

担当者の方は頭を抱えいました。

 

しかし、これは団体Zだけの問題でなく

団体で肩書きを持った人が

集団の運営管理に悩み

「強制」や「威嚇」に頼ってしまう危険性は

すべてのPTAにあり

それが強制加入につながっているのだと実感しました。

www.excite.co.jp

クレーマー バトル・ロワイヤル3 FINAL(1)

クレーム対応 FINAL
「Mission:最強ラスボス団体に対応せよ」

 

結論から書くと

この団体Zに今回の改革案を潰されます。

 

団体Zとの出会い

本校のPTAには「協力団体」という位置づけで

文部科学省が推奨するボランティアを行う団体があります。

それが団体Zです。

 

団体Zは放課後の教室や校庭を利用し

子ども達の遊びをサポートするボランティア団体です。

 

昨年の5月。

娘が参加を希望したため、私は団体Zの説明会に出席しました。

平日の午前中でしたが、団体Zを利用するためには

説明会の出席が必須という事だったので

わざわざ休みを取って参加しました。

 

団体Zの説明者は開始早々、声高に宣言しました。

「団体Zを利用するためには

保護者の協力参加(平日夕方)が必須となります。」

 

私は耳を疑いました。

そんな事は事前の資料には一切記載されていません。

参加者を増やして、逃げられないように

意図的に資料に記載していなかったのです。

 

5分おきに「保護者の協力参加が必須」を唱えた説明が終わり

質疑応答の時間となりました。

私は迷わず挙手しました。

「事前資料には保護者の協力参加が必須など一切書いていないですよね?

仕事をしているなど、お手伝いが難しい家庭の子は参加できないという事ですか?」

団体Zの答えは

「ハイ。協力できない方は資料を置いて帰ってください。」でした。

 

 協力云々(でんでんではありませんw)より

騙し打ちされた事に心底腹が立ちました。

(※教育委員会への働き掛けもあり、今年度からは保護者の協力義務が事前資料に記載されるようになりました【4/25追記】)

 

 

団体Zの光と影

みなさんは「スタンフォード監獄実験」をご存知でしょうか?

世界で最も邪悪と言われる心理実験の一つです。

 

実験内容:
普通の人が特殊な肩書きや地位を与えられことによって、その役割に合わせて行動してしまう事を証明しようとした実験が行われた。スタンフォード大学地下実験室を改造し、刑務所が作られ新聞広告などで集めた普通の大学生などの70人から選ばれた被験者21人が送り込まれた。
実験期間は2週間で、21人の内11人を看守役に、10人を受刑者役にグループ分けし、それぞれの役割を実際の刑務所に近い設備を作って演じさせた。その結果、時間が経つに連れ、看守役の被験者はより看守らしく、受刑者役の被験者はより受刑者らしい行動をとるようになるという事が証明された。

 

www.excite.co.jp

 

 

私は、なぜ彼女たちが

こんなに団体Zの活動にのめり込んでいるのか

とても不思議でした。

しかし、それがこの悪魔の実験で証明された

「肩書き」や「地位」の力だったと知る事になります。

 

 

文部科学省が推奨するこのボランティアの

実質的な管理は、各市町村の教育委員会が行っています。

 

地域の子供に居場所を!という美しい理念とは裏腹に

その事業実態は、謝礼金補助金を与えるだけで

活動内容や運営については丸投げの状態です。

 

当然、どの学校もボランティアの人集めに苦慮していました。

そこで団体Zは、この活動をPTAの役員経験にすることを思い付きます。

教頭へ要請を出し、団体ZはPTAの役員経験の座を手に入れます。

しかも2期務めれば、兄弟が何人いても永年役員免除という

PTA会長・副会長(こちらは1期)と同等の破格の待遇です。

 

これが、他の学校の団体だけでなく、教育委員会からも高く評価されます。

彼女たちの喜びがどれほどだったか、想像するに余りあります。

 

そして彼女たちにひとつの使命感が生まれます。

「団体Zの人数をもっと増やして、もっと褒められたい」

 

これが歯車が狂い初めてしまった原因だったのではないかと

私は思っています。

ママカーストとPTA

最近ドラマなどで盛んに取り上げられる

「ママカースト

年収が高い家庭のハイソなママが

ピラミッドの頂点に君臨して

金魚のふんのように

取り巻きママが行動を共にする…

 

f:id:BLACKPTA:20170202062411p:plain

 

こんなのドラマでしか見たことありません。

(ドラマも見てません…スイマセン…)

 

正直に言うと、私にはママ友がいません。

誇張抜きでいません。なぜなら作る気が無いからです。

 

娘は私と違い、天性のコミュニケーション能力があるらしく

どんな場所でも10分もいれば、友達をつくって来ます。

 

私も「子供のため」という利害関係のために

友人を作るつもりがなく

「ママ友ではないから、友達になっちゃダメ」という

保護者とは関わり合いたくありません。

 

 

PTAとママカースト

 PTAには、年収ではない

もうひとつのママカーストがあります。

それはPTAの役員経験年数によるカースト制度です。

 

PTAカーストのトップには

「地域の古くからの住民で

子どもが多いため

役員経験が長い保護者」

が君臨しています。

 

問題なのは、PTAのシステムが

そのPTAカーストのトップを基準に決められてしまうことです。

 

どんなに他の保護者が不要だと思っている行事も

トップが楽しいと思っていれば、続けなければいけません。

またトップがパソコンを使えない人だと

どんなに時間が掛かっても、手書きで広報誌を作ることになります。

 

PTAが本当のボランティア団体で、入退会の自由が確立されていれば

それでも問題ないと思います。

 

しかし、現状のPTAは強制加入状態で

加入しないとPTAカースト集団から迫害される

恐怖政治が学校内で堂々と行われているのが現実です。

 

 

 

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サイレント・マジョリティ その罪と罰

先日話題になった

はあちゅうさんのTwitterでの発言。

 ですが、これはある意味、真実だと思っています。

偏差値とは学歴のことではなく

識字率や読解力において、義務教育の水準に達していない大人が

実は日本には沢山います。

 

アメリカやイギリスで起こっている

post-truth(脱・事実)」(嘘の情報に民衆が扇動される)現象

この偏差値40の読むことや考える事を放棄した

いわゆる「普通の人」が扇動されていて

それは日本にとっても、決して対岸の火事ではなかったのです。

 

 

ボスクレーマーXのターゲットにされた日から
毎日怒涛のデマ攻撃が始まりました。

「PTAを潰そうとしている」
(←潰すつもりなら、時間かけて改編案作らない…)

 

「教職員は全員反対している」
(←学校は完全中立を宣言している)

 

「会長だけが楽をしようとしている」
(←会長職だけが仕事減っていない)

 

「役員や会員の仕事と大変になる」
(←負担軽減って書いてるじゃん…)

 

「PTAを私物化している」
(←こんなブラックな私物いらん)

 

「学校に渡すべきPTA会費を勝手に使っている」
(←PTAの会計報告毎年出してるんですけど…)

 

などなど

よくここまで思い付けるものだと感心するくらいのデマを

毎日長文メールで流し続けたのです。

 

資料を読んで、冷静に5秒考えれば解かる

こんなデマなど誰も信じない。

そう考えていました。

 

しかし、予想は大きく覆されます。

多くの保護者は資料を全く読んでおらず

Xの支離滅裂なメールの最初3行だけ読み

「たくさん書いてあるから、きっと本当なのだろう」

とMのデマを信じ始める人が出てきてしまったのです。

 

それが更なる不安を煽り

「普通の人々」がどんどん扇動されていきました。

 

1人のデマで

不安を煽られ、考えることを止めた人が

どんどん扇動されていき、止められない流れになる。

そして多くの保護者は

サイレント・マジョリティと化し

「誰かがどうにかしてくれる」

と議決することすら放棄し、棄権という思考停止に逃げ込み

結果的には、半数以上の世帯が棄権という状況になりました。

 

これが日本の現実なのだと、まざまざと見せつけられた瞬間でした。

 

 

 

 

クレーマー バトル・ロワイヤル2

クレーム対応SEMI-FINA
「Mission:ボスクレーマーに対応せよ」

 

公立の小学校というのは

いわば地域の縮図です。

 

良い人もいれば悪い人もいます。

健康な人もいれば、病んでいる人もいます。

すべての親が善人ではないのも事実です。

 

520世帯1000人以上の保護者のいる本校も

それは例外ではありません。

 

ある日突然送り付けられた

支離滅裂な文章で書かれた

3000字はあろうかという意見書…

それが、ボスクレーマーXでした。

 

PTA部員の連絡網を、部長の許可なく勝手に利用して、

改編を誹謗中傷するメールを拡散しまくり

連絡網を私的利用しないように注意すると

文頭に記名し、自分のアドレスから送付しているにも関わらず

「私が送ったものではない!ネット怖い!」

と昼ドラも真っ青の演技でシラを切る…

 

このイタチごっこが何回か続き

最初は他の保護者と同じように、丁寧な対応を心がけていた私も

「このままでは埒が明かない。気の弱い人が犠牲になっている。

ここは毅然とした態度で対応しよう」

と執行部に提案しましたが

「子供が何をされるか分からない。怖いから嫌だ。

誰も相手にしないだろうから、放っておこう。」

と反対され、放置することになりました。

 

そして、この時の判断を

私は最後まで後悔することになります。

 

今まさに世界に吹き荒れる

post-truth(脱・事実)」(嘘の情報に民衆が扇動される)

現象が、この小学校でも起こったのです… 

クレーマー バトル・ロワイヤル

クレーム対応1st STAGE
「Mission:旧執行部役員に対応せよ」

 

最初に意見を言って来たのは、旧執行部役員でした。

私たちが就任当初から否定的な態度を示していました。

 

「PTA会室で飲食をしている!」←子供は教室で給食食べているのに?

「(不要な会議を中止にすると)勝手に活動内容を削減している!」
←話すことないのに?

「(だれも読んでいない会報誌をWeb化すると)紙じゃなきゃダメ!」
←なぜダメかは言わない

 

それも私たちに直接言うのではなく、

本部の中でいちばん気の弱い役員をターゲットにして愚痴るという

今思えばかわいいものでした。

 

ただ今年、なぜ役員未経験の1年生のママである

元銀座のママ(ママ多いw)がPTA会長になれたかと言うと

通常、前年度までに決まっているはずの会長候補に誰も立候補せず

執行部も誰も残らなかったという事情がありました。

 

そのあたりを指摘すると、表面的なクレームは一時的には収束しました。

(もちろん納得はしていませんでしたが…)

 

クレーム対応2nd STAGE
「Mission:役員経験者に対応せよ」

 

PTA役員の負担軽減を打ち出すと、今まで役員を経験した保護者から

「来年から楽になるなんてズルい!私たちがバカみたいだ!」

(これは誇張ではなく、役員会や意見交換会で大勢の前で堂々と発言されました…)
とのクレームがきました。

 

また「1児童1回」を「1世帯1回」に改編する案に対しても

「1世帯1回だと兄弟の多い家庭が得をして、(一人っ子の)うちが損する!」

(これも誇張無し…)との意見が噴出しました。

 

改革における旧役員との軋轢は、どの組織にも起こることだと思いますが

女性が大半を占めるPTAでは、より露骨で感情的になります。

 

最近問題になっている「電車内でのマタハラ(妊婦に席を譲らない問題)」も

実は出産育児を経験した女性が

「私も苦労したのだから、お前だけ楽をする事は許さない」

と加害者になっているケースがあり、これと同じ心理状態かと思われます。

 

この手のクレーム対しては、

今までの役員活動に感謝を示した上で、理解を求めましたが、

これも納得してもらうまでには至りませんでした。

 

クレーム対応3rd STAGE
「Mission:作業量の少ない(楽な)部の部員に対応せよ」

 

つぎに襲い掛かってきたのは、作業量の少ない(楽な)部の部員達でした。

彼女らは「自分たちは何も困っていない。変える必要はない。」

と主張し、作業量の多い部が苦労している話をしても

「くじ引きで決まったこと。やれば出来るのだし問題ない。」

と他人事で、聞く耳を持ちません。

 

活動内容や負担の平等化の話をしても

「くじ引きこそ平等。

くじで決まったのだから仕方ない。(≒運が無かった本人の責任)」

など耳を疑う発言連発でした。

 

職業柄いろいろなタイプの方とお話して来ましたが

正直、ここまで価値観の違う方

「自分だけ良ければいい。他人が苦労しても構わない」

と公言して憚らないタイプ)

と出会ったのは初めてでした。

 

この頃には、HPはほぼ0。

どんなに話しても平行線で

たけしの挑戦状」でカラオケをやっているような理不尽さに(?)

精も根も尽き果てていました。


しかし、この後

さらに強力で理不尽なボスクレーマー

そして、最強ラスボス団体が待ち構えていたのです…

 

 

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